今回の衆院選で当選して欲しい政治家。
先ずは野田佳彦氏(千葉4区)。
「生前退位」を巡る最大の功労者。
今回、万が一にもこの人が落選するような事があれば、
今後、政治家が誰も皇室の為に尽力しなくなっても、
国民は文句を言えないだろう。
「女性宮家」創設にも強い情熱を持ち続けておられる。
地元有権者の良識を信じたい。
民進党からいち早く逃げ出した細野豪志氏が、
野田氏を希望の党から排除するような発言をしている。
先輩に対して、何たる無礼か。
希望の党のような新参の党にとって、首相経験者を迎えるのは
(菅直人氏は別として!)光栄な事ではないか。
党への信頼感も大きく違って来るはずだ。
しかも、皇室典範の改正と特例法制定への同氏の取り組みを、
同じ党にいて知らないはずがあるまい。
細野氏は個人的に野田氏が煙たいのか。
何か別の事情があるのか。
詳しい事は知らない。
しかし、氏のこれまでの他の場面での言動と同様、
私的な動機で反応しているとしか考えられない。
次に馬淵澄夫氏(奈良1区)。
民進党の皇位検討委員会の事務局長として、
同じく「生前退位」問題に精力的に取り組んで下さった。
“斬り込み隊長”という役回り。
私が接した限り、極めて誠実なお人柄とお見受けした。
希望の党から立候補されようが、無所属だろうが、
とにかく当選して戴きたい。
皇室の存続の為に、きちんとした理解に立って、
真剣に努力して戴ける数少ない政治家の1人と思う。
最後は山尾志桜里氏(愛知7区)。
脇の甘さが露呈し、“憶測”による確信犯的なバッシングに見舞われ、
思わぬ窮地に立たされている。
しかしそれも、この人のこれまでの活躍の目覚ましさが招いた
反作用と考えたら、やはりただ者ではない。
世間的には、待機児童問題や共謀罪への国会での舌鋒鋭い追及に、
注目が集まった。
しかし、実は生前退位についても、
水面下で極めて大きな貢献をして戴いた。
その時に気付いた事実がある。
この政治家は、自分がスポットライトを浴びて、
主役で華やかに活躍する場面も、他の人が表に立って、
自分は100%裏方に徹する場面も、全く同じように(!)
全力を尽くす、という事だ。
これは、出来そうで、なかなか出来ない。
まさに「私(わたくし)」ではなく「公(おおやけ)」。
個人名を出すと失礼かも知れないが、
ちょうど細野氏と正反対の資質を感じた。
あるテレビ番組で「どんな時に心が安らぐか」という質問に、
やや羞じらいながら「(国会の)議事録を読んでいる時」と
答えていたのには、舌を巻いた。
天性の政治家なのだろう。
勿論、皇室存続への取り組みにも、この人の存在は大切だ。
選挙区で戦う相手が、共謀罪を審議した
衆院法務委員会の委員長だった自民党の鈴木淳司氏というのも
因縁(彼は女性宮家にも反対している)。
石にかじりついても当選を果たして戴きたい。